InStr関数のポイント

このページでは、InStr関数の基本的な使い方とVBAエキスパート試験のポイントをまとめた。

基本的な使い方

InStr関数は、文字列の中から特定の文字列を探し、見つかった位置を返す。ここでいう「位置」とは、何番目の文字か？ という意味だ。

次のプロシージャはInstr関数の使用例だ。文字列「Excel」の中から「x」が見つかる位置を返す。

'2と表示される
Sub Test()
    MsgBox InStr("Excel", "x")
End Sub

↓

検索文字列が見つからなかった場合、InStr関数は数値の0を返す。

'0と表示される
Sub Test()
    MsgBox InStr("Excel", "A")
End Sub

↓

検索文字列が複数見つかる場合、その文字が最初に現れる位置を返す。

'3と表示される
Sub Test()
    MsgBox InStr("Excel Access", "c")
End Sub

↓

検索文字列は1文字でなくても良い。

'2と表示される
Sub Test()
    MsgBox InStr("Excel", "xce")
End Sub

↓

エキスパート試験のポイント

特定の文字の有無を確認するコード

InStr関数の戻り値を見れば、文字列の中に、特定の文字があるかどうかが分かる。すでに述べたが、検索文字列が見つからなかった場合、InStr関数は数値の0を返す。このことを利用して、文字の有無を判別する。

Sub Test()
    Dim str As String
    str = "Excel"
    
    If InStr(str, "A") > 0 Then
        MsgBox "文字Aが見つかりました"
    Else
        MsgBox "文字Aが見つかりませんでした"
    End If
End Sub

↓

特定の文字列を切り出すコード

Left関数やMid関数と組み合わせて、特定の文字列だけを切り出すことができる。次のプロシージャは、文字列「sample.csv」の中から、ピリオドの前の文字列を取り出す。

Sub Test()
    Dim str As String, ret As String
    str = "sample.csv"
    ret = Left(str, InStr(str, ".") - 1) '①
    MsgBox ret
End Sub

↓

少し分かりにくいと思うので、①行の流れを下記に示しておく。処理の流れを、頭の中で追えるようにしておこう。

練習問題

Sub Test()
    MsgBox InStr("121212", "2")
End Sub